兵庫県丹波篠山市北の医王寺にある県天然記念物「ラッパイチョウ」が落葉のピークを迎え、境内を鮮やかな黄色に染めている。
通常の扇形の葉に交じって、ラッパに似た漏斗(ろうと)状の葉をつけることが名前の由来。同市教育委員会によるとイチョウの変異種で、普通の葉に混じってラッパ葉が全体の1割ほどみられる。
このラッパ葉はイチョウの「原始葉」と考えられている。茎が葉に変化する途中の姿が漏斗状の形として現れており、植物の進化の過程を示すものという。
寺を訪れていた4歳の男の子は、ラッパ葉を見つけては、「ラッパあったよ!」と元気な声を上げていた。