ポイ捨てやめて―。兵庫県丹波市の上久下小学校の4年生(11人)が24日、同市の川代公園にごみのポイ捨て禁止を啓発する看板を3枚立てた。児童たちは、「ポイ捨てのないまちにしたい、という思いが伝わればいいな」と願っている。
「あなたのポイ捨てで自然がこわれる」「ポイ捨て0の町に」「みてますよ ポイ捨て」と標語を書き、ポイ捨てごみの多さに困り果てた表情をする山を擬人化して描いたり、ポイ捨てを監視している意味で大きな目のイラストを描いたりした木製看板(縦50センチ、横60センチ)を3枚製作した。
「上久下の未来を描こう」をテーマに学びを進めてきた。恐竜化石でまちおこしに奮闘する人やアイガモ農法を通じて自然の大切さを伝える人など、地域のために頑張っている人々の話を聞いた児童たちは、「自分たちにできることは何か」を考え、ごみ拾いをすることにした。
今月、同公園周辺で実施したところ、ポイ捨てごみのあまりの多さにショックを受けた。ペットボトルや空き缶、カップ麺や弁当の空き容器が特に目立ち、わずか30分間の作業でごみ袋4袋分を回収。「地域のために何かできないか」の思いは高まり、看板を製作してポイ捨て禁止を呼び掛けることにした。
看板を立て終えた児童たちは、「上久下のために一つ良いことができた」「お父さんやお母さんにも看板を見てもらいたい」などと話していた。