気持ちを込めて しめ縄作りに懸命 注文850個「コロナ収束願ってます」

2020.11.30
地域

正月用のしめ縄作りに精を出す男性=2020年11月30日午前11時1分、兵庫県丹波市市島町徳尾で

正月用のしめ縄作りが、兵庫県丹波市市島町徳尾で進んでいる。わらの香りが漂い、ラジオが流れる作業場に集落の70―80歳代の男性5人が集まり、世間話をしながら、手際よく縄を綯(な)い、一つひとつ丁寧に仕上げている。

町内の住民らから注文を受け、玄関や神棚、トイレ、井戸など水回りに飾る「めがね」「ごぼう」「七五三」をこしらえている。約850個を作るそう。

青みが強く見た目に美しいことから、地域でとれたもち米の稲わらを使用。「てんころ」と呼ぶ木槌のような道具でわらを叩いて繊維をつぶし、やわらかくした後、束にしたわらを両手でこすり合わせるようにして縄を綯う。

84歳の男性は、「今年は新型コロナの早期収束を願い、特に気持ちを込めて、みんなと一生懸命に作っています」と話していた。

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