兵庫県丹波市春日町の婦木農場が作るゴーダチーズ「蔵熟成ゴーダ」がこのほど、国産ナチュラルチーズのコンクール「ジャパンチーズアワード」(NPO法人チーズプロフェッショナル協会主催)で銀賞に輝いた。同農場で育てるジャージー牛の牛乳を使用し、こだわりのチーズ製造を担当する婦木敬介さん(28)は、「金賞を狙っていたので、うれしいよりは悔しい方が大きい。でも、伸びしろがあると受け止め、さらに高みを目指したい」と話している。
同アワードは2年に1度開催。今回は計78工房233点のチーズが出品された。同農場は初めて出品し、「非加熱圧搾4カ月以上熟成部門」にエントリーした。
ゴーダチーズはセミハードタイプのチーズ。同製品は、ジャージー牛から搾った牛乳を使い、自家培養した乳酸菌を使用するこだわりよう。自宅の蔵の熟成室で1年間寝かせることで、うまみやコク、香りが豊かになり、同農場のチーズ製品の中でも特に人気が高い。
基本的に1人で飼育から製造までを担当する婦木さんは、北海道のチーズ工房で研修を重ね、2016年から製造を始めた。現在は4種類のチーズを製造しており、来年は新たに5種類ほどのチーズの製造に挑戦することを考えている。
同製品はワインや日本酒にも合うという。「地元で造られたお酒と共に味わってもらえれば」と話している。