1月17日は阪神・淡路大震災が発生した日。兵庫県丹波篠山市東部の日置地区では毎年防災訓練を開いてきたが、今年はコロナ禍で人が集まる訓練を取りやめ、「チラシで学ぶ防災訓練」を行う。同地区の実情に合う防災情報を盛り込んだA3サイズのチラシ2000部を作成し、約750戸の住民や、地区内の店舗に配布する。
同地区の防災訓練は、日置地区まちづくり協議会が阪神・淡路大震災の経験と教訓を生かそうと、2008年1月から毎年1回実施。自衛隊と連携した避難訓練や、防災体験、防災マップ作り、震災体験談の講話、防災映画の上映会などを行ってきた。
13回続いた防災訓練を「継続することが重要」と、同協議会安全安心部会がチラシ作成を企画。地区内の防災士2人と、同部会長の消防分団長がチラシの内容を検討した。
チラシの表面には、▽避難所では体温測定や体調チェックが必要になるコロナ禍での避難所対応▽子育て世代や高齢者向けの避難のポイント▽今年から国が変更する水害時の警戒レベル(緊急安全確保、避難指示、高齢者等避難)―を盛り込んだ。また、裏面には、家族で防災について話し合ってもらおうと、東京都が作成した避難行動のスケジュール表「手書きで作るマイ・タイムライン」を参考にしたスケジュール表を掲載した。