医療従事者への感謝「歌」に コロナ感染公表の男性 「正しく恐れ予防対策を」

2021.01.18
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田村公平さん

新型コロナウイルスに感染し、自ら実名を公表した兵庫県丹波市出身の田村公平さん(66)=静岡県熱海市=が、医療従事者への感謝を込めた歌を2曲作り、ソロで歌っている姿を動画共有サイト「ユーチューブ」で流している。田村さんは、「感染のリスクと常に隣り合わせの中で働いておられる医療従事者の方々には感謝の思いでいっぱいです」と話している。

田村さんは昨年7月、新型コロナに感染。47日間の入院生活を送った。「風邪のような比較的軽い症状でしたが、検査では陽性、陰性を繰り返し、入院生活が長引いた」という。

田村さんが感染源であるという心ないうわさが広がったことから、自分の口からきちんと情報を発信したいと思い、感染したことを公表。町内会長を務めていた責任からも公表に踏み切った。地元の新聞やテレビの取材を受け、実名で入院生活や感染経緯、周りからの中傷の様子などを明かした。

「WITH MASK」のQRコード

田村さんは、熱海市でシニアバンド「ジーバーズ」のバンドリーダーとして活動している。得意の音楽の腕前を生かし、入院中に「WITH MASK(ウィズ マスク)」と題した曲を作詞作曲。退院後には「COVID―19 医療戦士」という曲を作った。「WITH MASK」には、「目に見えないヤツらに怯えてなんかいないで」「新しい暮らしをめざして進もうよ」などの歌詞があり、「COVID―19 医療戦士」では、「君達こそ勇者 リスクを背負い 見えない敵に向かう姿は 誰も答えを知らない中で 命を懸けて 命を救う」などと歌っている。

「COVID―19 医療戦士」のQRコード

田村さんは昨年10月、バンドのコンサートを開催し、「WITH MASK」を披露するなど、後遺症もなく、日常生活を取り戻しており、熱海市の広報紙1月号では、コロナ感染などを巡って市長との新春対談が掲載された。

「コロナを正しく恐れ、感染予防対策を怠らないことが大切ですね」と話している。

田村さんの作った2曲は、QRコードを読み込むことで聞ける。

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