兵庫県で最もごみ袋代が高い丹波市の林時彦市長は、このほど行われた市議会一般質問で、選挙公約に掲げた市ごみ袋代の半額化の早期実現に、前向きな姿勢を示した。丹波新聞社の取材に「できれば4月からでも実施したい」と述べた。半額化と並行する形で、増加傾向にある燃やすごみの減量化を市民に呼びかけ、焼却経費を削減するなどして財源確保を目指すとした。
同市の「燃やすごみ用」袋の「大」は1枚80円(販売は10枚800円)。林氏市長は昨年11月の選挙時、ごみ袋料金の半額化を公約に掲げた。
市は来年度から、家庭ごみの中身を調査し、分別しやすい新たな分別区分や、計画収集について検討する。
市によると、全てのごみ袋を半額化した場合、約6000万円の収入減となる。財政負担が増す分の財源確保は、廃棄物処理事業の経費削減だけでは限界があるとして、他事業の経費節減や規模縮小も検討する。
昨年度、市民が燃やすごみとして排出した量は1万4785トン。うち6割に当たる8645トンがごみステーションに持ち込まれたもので、2015年度と比較すると77・4トンの増。市民には、この家庭から出る燃やすごみの減量化に協力を求め、環境意識を高める「市民総がかり」での減量化を呼び掛ける。
林市長は、「全体のごみの量を減らさないと、クリーンセンターがもたない。ごみ袋の半額化を契機に、ごみに対する市民の意識を高めてもらうことで減量化につなげたい」とした。
一般質問では、複数の議員からごみ袋の値下げについて質問があり、高い関心を示した。