濃厚接触者の受診に公費助成 市独自に事業開始 検査無料も診察料負担で

2021.01.24
ニュース

兵庫県丹波篠山市は、新型コロナウイルス感染症の濃厚接触者となった人が医療機関で検査などを受けた際の自己負担について、3000円を上限に助成する独自の事業を始めた。

対象は▽同市に住民登録がある▽県の指示により濃厚接触者として検査を受けた▽自己負担の支払いがある▽同市以外から受診料などの助成を受けていない―の全てに当てはまる人。

濃厚接触者には県丹波健康福祉事務所から公費助成があることを伝える。3000円以内なら医療機関での会計時に無料となる。投薬やレントゲンなどの検査にかかる費用は除く。助成回数は1回。ただし、医師の判断で再受診が必要な場合は、受診に要した回数だけ助成する。

感染拡大を防ぐために特定される濃厚接触者は指定された医療機関を受診し、検査、診察を受けることになるが、行政検査(抗原検査、PCR検査など)以外の診察料は個人負担となっている。

市医師会などの意見を聞き、自己負担分を助成することにより、濃厚接触者の経済的負担を軽減し、検査に協力してもらいやすくした。

助成を希望しない人は会計時に医療機関に伝える。

関連記事