”文武両道”の100歳 「はや百なったんかいな」 秘訣は「心配しないこと」

2021.02.10
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グラウンドゴルフの合間に書画もたしなんでいる芦田さん=兵庫県丹波市氷上町で

今年1月に100歳の誕生日を迎えた兵庫県丹波市の芦田久雄さん。週に5日、グラウンドゴルフを楽しみ、合間には墨彩画や書をたしなむなど、“文武両道”の達者ぶりだ。所属するグループの一つ、氷上寿学級グラウンドゴルフクラブはこのほど、「100歳記念大会」を開き、花束と記念品の名前入りトロフィーを贈呈。芦田さんは参加者ら約50人に手書きの色紙をプレゼントした。芦田さんは「元気の秘訣は好きなことをすること、なるべく心配をしないこと」と、はつらつと話している。

長男の登志己さん(71)・恵さん(67)夫婦と3人暮らし。芦田さんは「大事にしてもらい、家族に恵まれている」と感謝する。

芦田さんは集落、小学校区、氷上寿学級の3つのグラウンドゴルフに参加。集落のグラウンドへは今も自転車で出掛けている。昨年末にはホールインワンを3回出す「ダイヤモンド賞」相当の結果を2回も出した。「これまでなかったのに、不思議なこともあるもんです。グラウンドゴルフは技術が2分、運が8分、それがおもしろい」とほほ笑む。

雨の日や週末に楽しんでいる書画は、独学で腕を磨いた。書は、日本教育書道連盟の師範資格を持ち、地域で教えていたことも。今も100歳とは思えない筆の運びをみせている。

仲間たちへのプレゼント色紙には、漢詩とそれに合った花などを描き、「虚石」の雅号と「百寿」の文字を添える。色紙は1枚10―15分で書きあげるという。

節目の年を迎えたが、「いつの間にか暮れて、はや百になったんかいなという感じ」といたって自然体。「108歳のことをさす『茶寿』という言葉を最近知りました。目指すわけではないが、そこまで生きられたらいいですね」とにこやかに話していた。

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