兵庫県丹波篠山市の山際にあるビオトープで、ニホンアカガエルの卵塊が見られる。薄氷の張った水面からわずかに顔をのぞかせるゼリー状の卵塊が日差しに照らされて輝き、春の胎動を感じさせてくれる。
10日時点で十数個の卵塊が確認でき、中には直径1・5ミリほどの黒褐色の卵が無数にある。卵は2週間程度でふ化してオタマジャクシとなり、5月ごろカエルに変態して上陸する。
ニホンアカガエルは体長35―75ミリで、メスの方が大きい。体色は黄土色から赤褐色で地域によって異なる。県内ではレッドデータCランクに指定されている絶滅危惧種。産卵後は再び休眠(春眠)する。