しぶい一輪挿しですね、いいえハチの巣です―。兵庫県丹波市の男性(71)が、自宅の車庫でコガタスズメバチとみられる巣を見つけた。一輪挿しを逆さにしたような形状に「丹波立杭焼みたい」と笑い、生物の不思議な生態に驚いている。
高さ15センチほどで、口の部分は約直径2センチ。車庫の鉄骨部分に巣を作っており、色の濃さが違う茶色と、白色などの縞模様をしている。
コガタスズメバチは春に巣を作る。巣の完成形は丸くマーブル模様だが、作り始めの時期は「徳利(とっくり)」を逆さにしたような形状。男性が見つけた巣は、昨年までに作りかけたものの、何らかの原因で完成することなく放置されたものとみられる。