兵庫県丹波市自治会長会がこのほど、同市内で理事会を開き、林時彦市長と懇談した。林市長が掲げた公約などに質問をぶつけ、出席者から、今年1月に市議会で否決された「新型コロナウイルス対策として全市民に商品券2万円交付」事業について、「市政の混乱を招いたという声がある」と指摘があり、林市長は「混乱とは受け取っていないが、(否決は)議論を尽くして出た結果。市民が混乱と受け取ったのなら、申し訳なかったと申し上げる」と述べた。
林市長は昨年11月の市長選挙で、新型コロナウイルス対策として全市民に現金5万円を給付する公約などを掲げ当選。市長就任後、公約を修正し、2万円に減額した上で商品券で交付する議案を提案し、市議会で否決された。
懇談では、別の出席者は選挙時公約の「現金5万円給付で議会に提案してほしかった」と述べた。林市長は「市の財政力を考えると、今できるのは2万円だった」と答えた。