兵庫県丹波市の柏原中心市街地一帯の公民館や商店などにひな飾りを展示する恒例イベント「丹波かいばら雛めぐり」が20日から始まる。今年は10会場で展示。着々と準備が進んでおり、織田家ゆかりの城下町に華やかな春のひとときが到来する。
メイン会場のかいばら一番館では、大正時代につくられた「御殿びな」から平成時代の七段飾りまで合わせて約20基が飾られる。時代が進むにつれ「面長」から「ふっくら」へ、着物の色調は、鮮明できらびやかな感じからパステル調の優しい風合いへと変化している様子が見て取れる。
2階へと上がる階段をひな壇に見立てて人形を飾った、“13段飾り”が展示されるほか、小さな人形をたくさん糸で結わえて吊るす「吊るし雛」は150本飾られ、見る人を圧倒する。
兵庫・丹波地域では旧暦の3月3日、つまり1カ月遅れの4月3日にかけてひなまつりを祝う習慣が残っており、この時期に設定されている。