3月20日は「春分の日」―。兵庫県丹波篠山市では、早咲きで知られる丹波篠山総合スポーツセンターの「寒桜(かんざくら)」に、ヒヨドリやメジロなどの野鳥が群がり、 くちばしを花粉の黄色に染めながらせわしなく吸蜜するという春ならではの姿が見られる。
19日は5―6分咲きといったところ。「ヒィーヨ、ヒィーヨ」と騒がしく鳴きながら、数羽のヒヨドリが寒桜に飛来すると、枝にぶら下がったり、体をよじるなどして、器用にくちばしを花の蜜溜まりに突っ込み、蜜の味に酔いしれていた。
ほかのサクラと比べて蜜の量が多いといわれている寒桜。“甘党”のメジロたちも蜜を求めて多数飛来し、待ちわびた春の味覚を満喫している。