兵庫県丹波篠山市の脇田憲和さん(78)が、約3000枚の5円玉硬貨を使い、金色の「五重塔」を制作した。2―5枚に重ねた硬貨をステンレス線でつなぎ、楼閣や瓦の曲線美を表現、精巧な作品に仕上げた。
高さ60センチほど。光沢のある作品に仕上がるよう、硬貨は全て丁寧にブラシで磨いた。妻・敬子さんの友人の男性が、同様の作品を制作しているのを見て、創作意欲に火がついた。男性の作り方を参考に2月上旬から制作を始め、1カ月をかけて完成させた。
脇田さんは、「夢中で作業していたら、いつの間にか完成していた。会心の出来です」と笑顔で話している。