5月5日の「こどもの日」を前に、兵庫県丹波篠山市西町の熊谷満さん(74)が、自宅玄関の軒先に巨大な鯉のぼり(真鯉)を揚げた。「季節感を感じてもらえれば」と言う熊谷さんは、「コロナをのみ込んでほしいと願いを込めて揚げているけれど、なかなか。大きな口も少しあえいでいるよう」と苦笑いを浮かべる。
全長約10メートル、幅約1・5メートル。知人から譲り受けたもので、明治23年(1890)のものという。その巨大さから揚げる場所がなかったため、間口が広い玄関に掲げている。
5月20日ごろまで揚げるが、「緊急事態宣言もあり、『見に来て』とは言えない状況。楽しい気分にもなりづらいが、一日も早くマスクなしの生活が来ることを祈っています」と話している。