”一堂に会さない”成人式 オンラインで「ハレの日」 新成人「いつか笑い合えるように」

2021.05.04
地域

新成人代表に記念品を贈呈する林市長=2021年5月4日午後1時55分、兵庫県丹波市柏原町柏原で

兵庫県丹波市の令和2年度の「成人式」が4日、丹波の森公苑ホールからオンライン配信された。式典ほか、公募による実行委員8人によるアトラクションなどが行われた。当初は今年1月に開催予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大により、市は開催日を延期し、新成人が集まる形での開催を断念した。新成人727人のうち、517人が参加する予定だった。

アトラクションとして同級生の友人にインタビューする実行委員

式典は同市の太鼓グループ「甲賀流氷ノ川太鼓振興会」による演奏で開幕。林時彦市長は式辞で「新成人が一堂に会して式典を行えないことは断腸の思い」とした。

新成人を代表し、湯浅達也さん(20)が、誓いの言葉を述べた。湯浅さんは「このような形(オンライン開催)になったことを、いつか一つの特別な思い出として笑い合えるようになればいいな」とし、「私たちがこれから歩む道は決して平たんではないかもしれないが、多くの出会いと一つひとつの努力の積み重ねがいつか大きな実を結ぶと信じている」と力を込めた。

アトラクションとして同級生の友人にインタビューする実行委員

またアトラクションとして、ウェブ会議アプリ「Zoom」を使って、実行委員による同級生の友人へのインタビューや、中学時代の恩師の映像を配信した。

配信中、ピーク時で約160人、延べで1000回ほどの視聴があった。

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