出火原因「たき火」最多 「強風時は焼却控えて」

2021.05.12
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火災種別・出火原因件数

兵庫県丹波篠山市消防本部は、昨年の火災と救急の消防概況をまとめた。火災の最多の出火原因は11年連続で、林野火災などを含む「たき火」(10件)だった。同本部は「強風時には焼却行為を控えてほしい。火を扱う際には消火準備を整え、その場を離れないようにして」と注意を呼びかけている。

火災による出動件数は21件で前年より6件減った。火災種別ごとの出動件数は、建物5件(前年比3件減)、林野4件(同3件減)、車両1件(同1件減)、たき火を含む「その他の火災」は11件(同1件増)だった。火災による死者はなく(同2人減)、負傷者は4人(同1人減)だった。

救急では、出動件数は1990件(同204件減)、搬送人員数は1899人(同176人減)だった。出動区分のうち最多は急病で1133件(同187件減)。一般負傷は356件(同2件減)、転院搬送は268件(同20件減)、交通事故は167件(同19件増)だった。

交通事故による出動が増加したことについて同本部は「極端な増加ではないが、コロナ禍で公共交通機関の利用を控える人が増え、車移動が増えたことが一因かもしれない」としている。

医療機関に搬送された1899人のうち、市内搬送が1209人(63・7%)、市外搬送が690人(36・3%)。ドクターヘリによる搬送人数は44人(同8人減)だった。

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