兵庫県丹波篠山市の茶どころ、味間地区で、10日前後から「丹波篠山茶」の収穫が始まっている。生産農家が乗用の機械や、手持ちの機械で緑鮮やかな新芽を次々と刈り取っている。
「可搬型摘採機」と呼ばれる山型の機械の両端を2人で持って刈り取ったり、「乗用型摘採機」で収穫したりしている。
丹波篠山茶生産組合(組合員68軒)では、6月初旬まで「一番茶」を刈り、昨年と同じ30トンの収量を見込む。同中旬に味土里館や特産館ささやまに製品が店頭に並ぶ予定。
生産農家の安井雅彦さん(78)は「今が収穫の適期。この1週間、天気が良ければいいが」と気を揉んでいた。原田勇組合長(77)は「一番茶は心潤すお茶。ぜひ新茶の味と香りを楽しんでほしい」と話している。