丹波黒ごま生産組合(荻野修一組合長)による黒ゴマの播種作業が、丹波市内で先月下旬から始まっている。畝たて、マルチング、播種が一度にできる機械を用いて手際よく作業を進めている。今年は36人が計約4ヘクタールで作付けする。
機械播種を希望した組合員のほ場では、同組合から作業委託を受けた、JA丹波ひかみの出資法人「アグリサポートたんば」のオペレーターが、トラクターの後部に専用装置を取り付け、マルチングや播種などを同時に行った。
3日には、同市春日町の和田研一さん(72)のほ場(8アール)で、同法人社員の井上芳則さん(58)とオペレーターの三原博之さん(69)の2人が作業。トラクターを走らせると、幅90センチの畝ができ、直径5センチほどの穴が30センチの等間隔で2列に開いた黒いシートが表土を覆った。穴の中には種がまかれており、わずか40分間ほどで播種作業を終えた。
黒ゴマ栽培4年目という和田さん。「無農薬、無化学肥料で栽培できるところに引かれた。昨年は刈り取りが遅れ、収量は多くはなかったが、今年は一つひとつの工程を丁寧にこなし、採算が取れるようにしたい。まだまだ修業の身です」とほほ笑んだ。