兵庫県丹波市春日町のなかで農場合同会社が開発した、丹波大納言小豆をふんだんに使用した赤飯「赤鬼飯」の郵便局窓口での販売が始まった。丹波地域を含む摂丹地域に加え、大阪府の一部を含めた計205局で扱っている。地元の黒井郵便局によると、丹波市産の食品を窓口で販売するのは初めてという。
最高級品種として名高い同市産の丹波大納言小豆とコシヒカリ、県産のもち米を使用。通常の赤飯より4、5倍の量の小豆を入れた一品で、電子レンジで温めるだけで味わえる。昨年1月の発売以降、1万個ほどを売り上げている。
商品名は地元の黒井城主・赤井(荻野)悪右衛門直正の異名「丹波の赤鬼」に引っ掛けている。開発に若者の視点を入れようと、就業体験に来ていた高校生のアイデアもパッケージなどに取り入れている。
同農場の中出靖大さん(41)が販路を開拓する中、商品が郵便局関係者の目にとまったのがきっかけ。黒井郵便局の村上欣也局長(53)は、「窓口販売により、地元の商品をお土産として手に取っていただける。地域貢献になれば」と笑顔。中出さんは「ありがたい。丹波の特産物が発展し、地域活性化が図れることを願う」と話している。
1個160グラムで600円(税込)。郵便局では9月まで販売する。ネット販売も行っている。