64歳以下の予約中止 丹波市のコロナワクチン 7月の供給見通し立たず

2021.06.29
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国からの新型コロナウイルスワクチン供給の見通しが立たないとして、丹波市は6月29日、64歳以下のワクチン予約の受け付けを中止した。個別接種、集団接種とも新規の受け付けは当面見合わす。見通しが立ち次第、受け付けを再開する。65歳以上のワクチンは確保済みで、変更なく接種を進める。
市によると、今週届く1万1700回分のワクチンまでは、市の要求通り配分されるが、次の第9クール(7月5日の週と12日の週)からの配分がつかめない。市健康課は「第9クールは大きく減ると言われていて、その次の第10クール(7月19日の週と26日の週)は、全く見通しが立たない。見通しを持たないまま予約を取ることはできず、いったん止めるしかない」と苦慮している。
国は、65歳以上高齢者の接種率100%を見込み、丹波市には約4万1000回を配分。市の65歳以上高齢者の予約率は約90%で、64歳以下に回せるのは、この差の3000―4000回分ほど。この分は、福祉関係職種、エッセンシャルワーカーに割り当てる。
市は6月28日から16歳以上―64歳以下の約3万3000人に、ワクチンの接種券の配布を始めた。券が手元に届いた人が個別接種の予約を取ろうと医療機関を探し始めているが、市内では当面、予約が取ることができない。60―64歳は7月12日から集団接種の予約受け付けを始め、段階的に受け付け対象年齢を引き下げていく計画だったが、一時凍結する。
大規模接種会場や職域接種は、接種券があれば利用できる。

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