千葉ロッテ「黒豆ナイター」 丹波篠山の女性が始球式 「ストライク取ってまちをPR」

2021.07.04
地域

ファーストピッチを務める杉本さんと激励する酒井市長=2021年6月29日午後3時20分、兵庫県丹波篠山市北新町で

兵庫県丹波篠山市は、6日にZOZOマリンスタジアム(千葉市)で開催される「日本農業遺産認定記念 丹波篠山市黒豆ナイター」の始球式「ファーストピッチ」で投球する市民に、杉本りんごさん(28)を選んだ。杉本さんは、「緊張するけれど、ノーバウンドでストライクゾーンめがけて投球したい」と気合を入れている。丹波篠山市出身の中森俊介投手が所属するプロ野球・千葉ロッテマリーンズと結ぶ連携協定に基づく冠協賛試合。

市が募集したファーストピッチには計14人が応募。市長らが応募動機などから選考した。

篠山中学校、篠山鳳鳴高校とソフトボール部に所属し、投手だった杉本さん。年に数回は球場に足を運んで観戦したり、短大在学中には甲子園でチューハイの売り子を経験したりするなど、根っからの野球ファンだ。

始球式は以前からの夢で、加えて、同市内の黒豆卸問屋に勤務していることから、ファーストピッチを通して多くの人に丹波篠山と、特産の黒豆を知ってもらいたいという熱い思いを応募動機にしたためた。

名前が入った特製ユニフォームを着て大舞台に立つ杉本さん。野球部出身の弟とキャッチボールをして肩をつくっている最中と言い、「選ばれたときはすごくうれしかった。プロの選手と同じ空気を感じられる。ストライクを取って、丹波篠山に興味を持ってもらえるような投球を」と一球入魂を誓う。中森投手については、「プロに選ばれるなんて、本当にすごいこと。これからどんどん活躍してほしい」と期待している。

試合前セレモニーでは、中森投手のビデオメッセージや市のPR動画を放映するほか、チアガールと酒井隆明市長らがグラウンド内で、同市で江戸時代から歌い継がれている民謡「デカンショ節」にのせてデカンショ踊りを披露する。MVP賞として黒豆商品セットを贈り、物販ブースでも観戦者に黒豆の加工品などを販売する。

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