まちの未来語り合う 高校生と議員ら 「若者の声」反映へ

2021.07.17
地域

画面向こうの市議らに発表する氷上西高生=2021年7月8日午後3時30分、兵庫県丹波市青垣町佐治で

若者の意見を聞き、まちづくりを考える参考にしようと、兵庫県丹波市議会がこのほど、ウェブ会議アプリ「Zoom」を活用し、同市の氷上西高校の生徒らと市の未来を語り合うワークショップを開いた。「丹波市の高校生や大学生が市役所や市議会などと協働し、地域のためにできることは?」の題でグループワークをし、福知山公立大学の大学生や市議の助言を参考に、高校生が「高校生がふるさと納税の返礼品を考える」「ごみの分別を小学生に教える」などのアイデアを発表した。

全市議20人を含む計52人が参加、8グループに分かれて意見交換した。高校生が市議に、丹波市の特徴的な取り組みを質問したり、市議が高校生に、どんなまちだったら将来戻って来たいかなどを尋ねたりした。

芦田天汰君(2年)と川岸天宮さん(3年)は、廃校を利用し、まちづくり部でカフェを開き、SNSで外に向かって発信するアイデアを発表した。

川岸さんは、「まちの将来を考えることなんて、日頃全くない。将来、丹波市に住むかと聞かれても分からない。出て行くのかと言われると、丹波市は居心地が良い。両親も周囲の人も住んでいるまちのことを高校生も考える機会になった」と話した。

藤原悟議長は「良いアイデアがあり、具現化できるものは市当局に提案したい」と話していた。

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