ジャズダンスに親しむ兵庫県丹波市立竹田小学校6年生の須原澪菜さんと京都府福知山市立昭和小学校4年の吉田彩莉さんのペアが、8月に神奈川県で開かれる全国大会「TOP OF THE DANCE」に出場する。共にダンススタジオ「RISE DANCE STUDIO」(福知山市、杉岡美波代表)に通って技術に磨きをかけており、全国の舞台に向け、練習を重ねている。
ジャズダンスに明確な定義はないが、指や足の先まで意識した動きやペアの連携、時には後方転回(バック転)なども取り入れる。
2人は柔軟性を生かした動きと、アクロバティックな振り付けも取り入れ、見る人を引き付ける。6月には、三田市で開かれた同市のダンススタジオ主催の大会で優勝。一般を含む近畿圏の14組が出場した熱戦を勝ち抜き、来年2月ごろに開かれるチャンピオン大会への出場権を得た。このほか、数々の大会で頂点に立つなど、各大会で優秀な成績を収めている。
須原さんは3年時、父の佳英さん(37)の勧めでダンスを始めた。4年時には器械体操クラブにも入り、ダンスに動きを取り入れている。
「RISE―」は年1回、技術が高いメンバーによるオーディションを実施。昨年、須原さんと吉田さんもそれぞれ挑戦し、見事に合格を果たした。2人を指導する杉岡代表(29)は、「動きや身長が似ていて、身体能力が高い。器械体操をしているのでアクロバットなダンスもできる」と、2人をペアにした。
結成1年目は技術向上を目指して練習に励み、2年目の今春から大会に出場。週2回のレッスンに加え、もう1日は吉田さん宅で共に練習し、連携を深めている。
須原さんは「器械体操の柔らかい動きをダンスに入れるのが好き。これから開かれる大会も優勝したい」と笑顔。吉田さんは「全身を使ったダンスができれば楽しい」と話している。
杉岡代表は「結成間もないが、大会で勝てるのはすごい。経験を積み、力強い動きが加われば、もっと良くなる」と太鼓判を押した。