兵庫県丹波篠山市で、同市大山地区で収穫され、流通量の少なさから”幻”とも称される「大山スイカ」の集荷が始まった。JA丹波ささやまの部会員11人が収穫した大玉のスイカが集まり、JA大山ライスセンターにずらりと並んでいる。
大山スイカはきめの細かい果肉と強い甘みが特徴。出荷されるのは、大山地区で収穫された「富士光」「祭りばやし」という品種に限定される。
部会員によると、1960年ごろには約40軒の農家が栽培しており、阪神間の市場にも出荷されていた。近年は高齢化などによって生産者が減少しており、地元以外で市場に出回ることが少なくなっている。
生産歴50年以上という上野昭治さん(85)は「出来はまずまず。これから日照時間が増えれば、さらに糖度とうまみも増すだろう」と話していた。