ビワの木の枝先に、カボチャがぶーらぶら―。兵庫県丹波市山南町池谷の荻野憲俊さん(90)方の庭先で、地上約3・5メートルのビワの木の枝に絡みついたカボチャが成長している。せみしぐれを真横で聞きながら、夏の強い日差しを浴びてすくすくと育っている。
憲俊さんの妻、順子さん(82)が自家消費用に栽培していたカボチャで直径約15センチ。カボチャのつるがビワの木を伝って上へ上へと伸びているのを見て、「空中で実がぶら下がったら面白いで」と見守っており、思惑通りとなった。
「空中かぼちゃ」と名付け、「地面で成長すると、接地面がへこんだり、あざになったりするが、空中だとさぞかしきれいなカボチャになるのでは。どんな味がするのかも楽しみ」と収穫の時を待っている。