兵庫県丹波篠山市波賀野新田の今北哲治さん(82)が、JA丹波ささやま古市支店跡横にある築約90年の町屋の蔵を改装し、明治から昭和中頃にかけての生活道具を展示する「古市村民芸生活史料館」をオープンした。
骨董好きの今北さんは、地元の同市古市地区をはじめ、同市内や関西一円から”古いもの”を収集してきた。
蔵は2階建てで、コンテナを木造風に改装した展示場も2棟設置した。
1934年の蔵の上棟式の棟木や、法隆寺の古瓦、大正時代の時計、篠山銀行の預金通帳、黒電話、薬箱のほか、唐箕や足踏み脱穀機、火鉢などの生活用具など数百点を展示している。また、今北さんの20―30代の頃の趣味だった岩登りや登山に関する書物約1000冊も並べている。
今北さんは「近くに登山口がある、白髪岳や松尾山に登る人たちにも立ち寄っていただければ」と話している。
開館は土、日曜、祝日の午前10時―午後5時。入場無料。