町屋の蔵改装し史料館に 骨董好きの82歳男性がオープン 明治ー昭和中頃の生活道具展示

2021.08.10
地域

約90年前の蔵を改装して展示場にした今北さん=2021年7月29日午後2時17分、兵庫県丹波篠山市古市で

兵庫県丹波篠山市波賀野新田の今北哲治さん(82)が、JA丹波ささやま古市支店跡横にある築約90年の町屋の蔵を改装し、明治から昭和中頃にかけての生活道具を展示する「古市村民芸生活史料館」をオープンした。

骨董好きの今北さんは、地元の同市古市地区をはじめ、同市内や関西一円から”古いもの”を収集してきた。

昔の生活用具を展示した棟

蔵は2階建てで、コンテナを木造風に改装した展示場も2棟設置した。

岩登りや山に関する書物を並べた棟

1934年の蔵の上棟式の棟木や、法隆寺の古瓦、大正時代の時計、篠山銀行の預金通帳、黒電話、薬箱のほか、唐箕や足踏み脱穀機、火鉢などの生活用具など数百点を展示している。また、今北さんの20―30代の頃の趣味だった岩登りや登山に関する書物約1000冊も並べている。

今北さんは「近くに登山口がある、白髪岳や松尾山に登る人たちにも立ち寄っていただければ」と話している。

蔵とコンテナ2棟を展示場にした「古市村民芸生活史料館」

開館は土、日曜、祝日の午前10時―午後5時。入場無料。

関連記事