配信で”盆踊り” 思い胸に「デッカンショ~」 コロナ受け中止の祭典「来年こそは」

2021.08.15
地域

配信イベントのフィナーレでデカンショ踊りを踊る人々=2021年8月15日午後8時3分、兵庫県丹波篠山市北新町で

例年、兵庫県内最大の盆踊りと民謡の祭典「丹波篠山デカンショ祭」が開かれる丹波篠山市で15日、動画配信による「オンラインデカンショ」が開かれた。コロナ禍の影響で通常開催は断念したものの、午後8時からは約40人が「ヨーオイ、ヨーオイ、デッカンショ」と声を上げながら踊る様子をライブ配信。「来年こそは」と思いを込めて熱い踊りを披露した。

民謡・デカンショ節をテーマに「日本遺産」に認定されている同市。例年ならば2日間の祭に約7万人が訪れる。今年も通常開催を断念したほか、代替イベントの目玉として、市内各地から市民がデカンショ踊りをしながらリレー方式で会場を目指す取り組みを企画していたが、当日朝まで大雨警報が発令されていたことから一部を除いてほとんどが中止となった。

数十人だけでも勇壮に「デッカンショ!」と声を上げる人々=2021年8月15日午後8時4分、兵庫県丹波篠山市北新町で

メインイベントはなくなったものの、会場の篠山城跡三の丸広場に向けて約40人だけで踊るフィナーレなどは予定通り開催。シークレット花火も打ち上げられ、画面越しで丹波篠山の夏の風物詩を市民に伝えた。酒井隆明市長は、「市民が誇りを持ってデカンショを楽しめるということは本当に幸せなこと。来年こそは多くの方が踊れるようになれば」と期待していた。

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