兵庫県丹波市市島町酒梨、三輪小学校向かいの駄菓子屋「余田商店」に、地元洋菓子店の焼き菓子「マドレーヌ」が買えるユニークな自販機が登場した。同店の余田康夫さん(60)が、幼なじみの同級生で、洋菓子店「コンフェクトタナカ」(同町市島)を経営する田中義浩さん(61)とコラボレーションして実現した。余田さんは「話題づくりになり、少しでも地域の活性化につながれば」と話している。
マドレーヌは、プレーン(150円)と黒豆入り(130円)の2種類。ジュース類に並んで、購入ボタンがある。
余田さんがコンフェクトタナカを訪れた際、マドレーヌを見て「うちの自販機にサイズがぴったり」とひらめき、販売を提案。田中さんも「面白そう」と了承した。
同店の自販機には、十数年前から、妻の典子さん(54)が選ぶ菓子の詰め合わせ「きょうのおやつはなんだろ~?」(120円)もある。
店内は100種類以上の豊富な品ぞろえで、おもちゃが並ぶ店先のディスプレイなどには昭和のレトロ感が漂う。最近は動画共有サイトに投稿された影響からか、遠方からの来店者もあると言い、典子さんは「少子化の中、地元以外の人にも楽しんでもらえる店になれば」と話している。