東京パラリンピックが24日、開幕した。それに先立ち、車いすのファッションモデルや女優など多方面で活躍している兵庫県在住の日置有紀さん(31)が21日、東京・葛西臨海公園で行われた「東京パラリンピック聖火リレー」のランナーの一人として参加した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、公道でのリレーは中止となり、無観客の特設コースの中ながら、「心のバリアフリー」と「障がいがあっても誰もが暮らしやすい世の中に」との思いを込め、車いすに取り付けた器具にトーチを掲げ、笑顔で聖火をつないだ。
大役を果たした日置さんは、「病気になってから、『頑張れ』と言われることが苦手になっていたけれど、スタッフの人たちの応援は素直にうれしかった。温かい気持ちになり、自然と笑顔になった」と振り返った。
パラリンピックが開幕。「ぜひ、パラリンピックも普通のスポーツと同じ感覚で見てほしい。実際に見ると、障がいを感じないくらい迫力がある。競技を通して、少しでも障がい者のイメージが変われば」と期待する。
注目しているのは車いすラグビー。闘病中にともにリハビリに励んだ友人の倉橋香衣さんが日本代表として出場するためで、「心の底から応援したい」とエールを送っている。