こんなに大きくなるんやー。兵庫県丹波市の安田邦幸さん(76)の畑で、くるくると竹に巻き付きながら成長を続けているアサガオのつるが、電柱の先端と同じ地上約6メートルに達した。支柱を立て、時折、化成肥料を与えて成長を見守ってきた安田さんは、「すごい成長力。目があるかのように、つるが、からむところを上手に見つけるのが面白い」と舌を巻いている。
どこからかのこぼれ種が、自身が所有する引き込み電柱のそばで発芽しているのを見つけ、遊び心が芽生えた。「電柱は太過ぎて巻き付けないが、竹だったら巻き付いて、上へ上へと成長するんじゃないか」
電柱と並行に、直径2、3センチ、長さ約6メートルの竹を支柱に立てた。竹は、わざと枝を少し残し、つるがからみやすいようにしておいた。7月に咲き始め、10月中旬になっても元気に咲いている。葉は緑色で、新しいつぼみが今もできている。
「もう2、3メートル支柱を伸ばせるので、来年挑戦しようかな。日本記録は、一体何メートルなんだろう」と笑っていた。