秋が深まりつつある兵庫県丹波篠山市内。緑の里山が少しずつ赤や黄色に変わりつつある中、野辺には鮮やかなマゼンタ色をした一年草の「イヌタデ」が冬を前に最後の輝きを放っている。
全国各地に分布。田畑の畔などに密集して点在する。春から秋にかけて茎の先端に1―5センチほどの花穂を出す。赤飯を思い起こさせる色とつぶつぶの花から、別名「アカノマンマ」とも呼ばれ、子どもたちのままごとなどに使われる。秋の季語の一つでもある。
花言葉は、「あなたの役に立ちたい」。どこにでもある花に込められた花言葉を知り、小さな花を見ると、不思議な安心感がある。