兵庫県丹波篠山市内の野辺でシソ科の「ホトケノザ」が、小さく可憐な紫色の花を咲かせている。
葉の形が仏の蓮座に見えることが名の由来で、2センチほどの唇のような形をした花をつける。花期は3月から6月にかけてで春の花として知られるが、日当たりの良い場所では11月ごろにも開花する。
春の七草のひとつに数えられるホトケノザは、「コオニタラビコ」で別物。それでも立冬を過ぎ、暦の上では初冬の風に揺れる姿は、ひそやかに春を思わせてくれる。次にこの姿を見られる時は本物の春になっている。
花言葉は「調和」「輝く心」。