”筋肉の精鋭大会”で入賞 全国高校生ボディビル選手権 「将来は理学療法士に」

2021.11.21
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「全国高校生ボディビル選手権大会」で6位入賞を果たした檜皮君=2021年10月14日午後4時57分、兵庫県丹波篠山市大熊で

兵庫県丹波篠山市の篠山鳳鳴高校3年の檜皮(ひわだ)哲希君(17)がこのほど、メルパルクホール東京(東京都港区)で行われた「第16回全国高校生ボディビル選手権大会」(日本ボディビル・フィットネス連盟主催)に初出場し、6位入賞を果たした。2人のみが出場した夏の「マッスルゲート関西大会」高校生の部で優勝。今回は精鋭40人が出場した大規模な大会で結果を残した。「夏の大会から目標としていた体づくりができ、表彰される12人以内に入り、うれしい」と話している。

ボディビルは、筋肉の発達状態や、全体の均整、ポージングの表現能力などが審査される。

まず、40人を3グループに分けて行う事前審査があり、▽両腕を上げて正面を向く「ダブルバイセップス(フロント)」▽横を向いて胸の厚みを見せる「サイドチェスト」▽両腕を上げて背面を見せる「ダブルバイセップス(バック)」▽両手を後頭部で組み、腹筋と脚を見せる「アドミナル・アンド・サイ」―の4ポーズが審査された。

7人の審査員それぞれが上位12人を決め、選んだ審査員の数が多い上位12人が予選へ進出した。檜皮君は全審査員から選ばれ、予選を通過した。

予選は「クォーターターン」と呼ばれる、4分の1回転ずつポージングしながら1周した後、7つの規定ポーズをとる。7人の審査員がそれぞれ順位付けした数を合算して競った。檜皮君は夏の大会の動画を見て、「全審査員に見えやすいステージングを心掛けた」と言い、2人の審査員から5位、4人から6位、1人から7位の評価を得て、6位につけた。

決勝は選手が選んだ曲を1分間流す間に好きなポーズをとった。檜皮君は、夏の大会と同じ、自身が好きなボディビルダーが使う曲「死の舞踏」に乗ってポージング。「ポーズに偏りがあった」という前大会の反省点を生かし、バリエーション豊かなポーズを決め、1人の審査員から5位、5人から6位、1人から7位の評価を得て6位に。予選との合計点でも6位に入った。

前大会から1カ月半、エアロバイクを取り入れ3キロの減量に成功。大会3、4日前からはクレアチンのサプリメントを飲み、筋肉中の水分量を増やして筋肉の張りを持たせて大会に臨んだ。「減量の期間は終わったので、今後は筋肉量を増やし、来年か再来年の大会に臨みたい」と次を見据える。

理学療法士になるための専門学校への進学が決まり、「他人に感謝される職業に就き、競技にも生かしていきたい」と話している。

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