地元住民らから「宇土観音」の名で親しまれる兵庫県丹波篠山市宇土の古刹・弘誓寺の大イチョウが見頃を迎え、黄金色に色づいている。高さ約25メートル、幹回り約8メートル。本堂や仏堂に囲まれた寺の中心で圧倒的な存在感を放ちながらそびえ立っており、見上げる参拝者たちを魅了している。
樹齢約500年。源平の戦いで戦火から逃れたという言い伝えが残る本尊「観世音菩薩」とともに、大切にされてきた。同寺の能勢隆道住職(44)によると、色づき始めたタイミングは昨年とほぼ同じという。
神戸市から訪れていた80歳代の女性は「立派。見ていると、言葉で言い表せないような力を感じる」と話していた。