兵庫県丹波市氷上町中央地区の若手自営業者でつくる成松ロイヤルクラブの会員11人がこのほど、町内を歩きながらごみを拾うクリーン作戦を行った。町内5小学校区を全て巡り、およそ11時間で30・6キロを歩き、道中で拾ったごみは11袋にもなった。空き缶などのほか、マスクの廃棄が目立ち、ポイ捨てごみに時代を垣間見た。
5校区すべて回ってゴールしたのは、とっぷり日が暮れた午後5時40分。万歩計は5万3638歩をカウントしていた。
会員事業所前を通るようコースをつくり、各会員が自事業所のサービスなどをPRする時間を設けた。脱落者が出そうになったときに全員で握って列をつくり助け合おうと長いロープを準備。所々でそのロープで大縄跳びをして、仲間と息を合わす遊びも挟み込んだ。会員の八尾公輔さん(41)の誕生日を祝い、道中でケーキをプレゼントするサプライズもあった。
八尾さんは、「歩いて氷上町内全ての地区を回り、良い経験ができた。徹底して拾ったので、ごみがたくさん集まったのは恥ずかしいことではあるけれど、まちをきれいにできた」と感想を話した。
11月例会として実施。新型コロナウイルスの影響で活動が制約される中、強固な団結力を育もうと、「全身全霊・全身全力」をテーマに企画した「全力誠委員会」の前川誠委員長(37)は、「みんなで協力し、やり遂げられた。1人の脱落者も出ず、全員でゴールでき、うれしい限り」と、晴れ晴れした表情で話した。
現役クラブ員の親世代は、夜通し歩き、40キロ以上離れた元伊勢(京都府福知山市)に詣でており、徒歩での挑戦は、先輩の活動も念頭に実施した。