兵庫県丹波市青垣町出身で熱海市在住の田村公平さん(67)がバンドリーダーを務める同市内の高齢者バンド「ジーバーズ」が、12月7日午後1時から丹波市柏原町の丹波の森公苑で、熱海伊豆山土石流被災の復興支援を目的にしたチャリティコンサートを催す。田村さんは昨年7月、新型コロナウイルスに感染し、その後、感染したことを自ら公表。マスコミの取材を受けるなど話題を集めた。その間に作った自作の曲もコンサートで披露する。当日は会場に支援金箱を置き、集まったお金は熱海市社会福祉協議会に寄せる。
同バンドは4年前に結成。平均年齢が70歳を超える7人のバンドで、毎週日曜日、市内のスタジオで有料ライブを開催。福祉施設でボランティア演奏もしている。新型コロナ禍の中、車に乗ったまま聞くドライブインコンサートも開いた。レパートリーは、グループサウンズの曲、オールディーズ、歌謡曲、演歌などと幅広い。
演奏活動を通して土石流被災の復興に一役買えればと、支援コンサートを10月半ばから始め、熱海市や沼津市でこれまでに計3回開催した。丹波でのコンサートは、バンドメンバーのうち4人が出演。新型コロナ感染拡大の中で奮闘する医療従事者に感謝を捧げた歌2曲や、「同窓会」「丹波の田んぼで」の自作の曲も含め約15曲を演奏する。土石流被災についても話す予定。
コンサートには、田村さんの中高時代の同級生で、手作り楽器の演奏家、マエストロ足立さん(青垣町)も出演する。フォルクローレや和太鼓の演奏もある。
「地元にいる同級生の協力もあり、コンサートが開けることになった。バンドとして出身の丹波でコンサートを開くのは最初で最後になると思う」という田村さん。「土石流被災で家を失った友人知人もいる。どうかご支援を」と話している。