いつか弟の登場曲を
関西を中心に活動するシンガーソングライター。これまでに作った曲は70曲以上。京都府内の大学に通いながら、ライブハウスや地元のイベント、路上ライブなどで、ギターを抱え、力強い歌声を披露している。今夏に結成したバンド「パブリフィカ」のボーカルも務める。
音楽を始めたのは中学3年の時。音楽が趣味の父、博さんのギターを「受験勉強のさぼり」で手に取ったのがきっかけだった。もともとカラオケが好きだったといい、分からないまま弾き語りをしてみると、「自分でバックミュージックをつけながら歌えるのが気持ち良かった」という。
弾き語りにのめり込むようになり、オリジナルの曲も作るようになった。小学2年の頃から続けていた野球はやめ、音楽の世界で勝負していくことを決めた。「丸坊主が嫌だったのもあります」と笑う。
2018年には、丹波篠山市で開催された「NHKのど自慢」に出演し、合格の鐘を鳴らした。
メロディーとコードを確定させてから、歌詞をつけるのが、曲作りのスタイルという。「完成したメロディーに当てはまるよう、適当な日本語や英語を考え、文章化していく。歌詞はパズルです」と語る。
夢は大手音楽事務所に所属し、より多くの人に歌声を届けること。「プロの目にとまるよう、ユーチューブやインスタグラムなどを使った配信に力を入れていきたい」
千葉ロッテマリーンズに入団した俊介さんは弟。もう一つの夢は、俊介さんの登場曲を作ることだ。「根暗なあいつは嫌がるかもしれませんけど」と笑った。
「サザンオールスターズ」や「WANDS」など、80―90年代の曲が好き。21歳。