雪の田んぼに浮かび上がる“お正月”―。兵庫県丹波市市島町喜多の田んぼに、稲刈り後の「ひこばえ」を使った文字が現れた。所有者の男性が、「祝・正月」の文字が浮かび上がるように刈ったもので、道行く人の目を楽しませている。雪が田んぼの周囲に積もり、くっきりと文字を浮かび上がらせる日もある。
市道上牧春日町線沿いで、2反ほどの田んぼいっぱいに表現。文字にする部分は刈らず、周囲のひこばえを草刈り機で短くした。メジャーなどは使わず、足で文字の寸法を測りながら刈った。文字の「はね」「はらい」も丁寧に表現した。
男性は「新型コロナで気持ちが沈んでいるので、何か面白いことをしようと遊びでやってみた」と言い、「ところどころ失敗したけれど」と笑う。
来年も挑戦するという。「友人と地域の宣伝にしたいと相談している」と話している。