バスケスクール開講 強豪「紀陽銀行」で活躍の宮内さん 「子どもの挑戦を応援」

2022.01.25
地域

子どもたちを指導する宮内智子さん=兵庫県丹波篠山市郡家で

女子バスケットボールの社会人地域リーグの強豪「紀陽銀行」(和歌山県)の元フォワードとして活躍した宮内智子さん(32)=兵庫県尼崎市=が、同県丹波地域の小学1年生以上の男女を対象にしたバスケットボールスクール「ボアーズ」を立ち上げた。丹波地域の選手のレベルを上げつつ、女子日本代表が東京五輪2020で銀メダルを取ったことで人気が高まっているバスケットボールの普及に努めている。

スクールは昨年11月から本格始動。毎週木曜午後7―8時半、兵庫県丹波篠山市の「丹波篠山総合スポーツセンター」で、個人スキルを中心に指導している。現在、丹波地域の小学3年―中学3年を中心に約10人が参加している。宮内さんは「子どもたちの挑戦する気持ちを応援し、バスケットボールを楽しんでもらいたい」と言い、技術的には「背の高さに勝てる、ボールを片手で扱う技術や、横への素早い動きなどを特に伝えたい」と話す。

地域スポーツの指導にも関心を持った宮内さんは、高校進学時に誘いを受けたものの、家庭の事情で断ったという篠山産業高校女子バスケットボール部元顧問の丹後正昭さん(丹波篠山市)に「大学や社会人時代も声を掛けてもらい、大変お世話になった。丹波地域で恩返ししたい」と同地域でのスクール立ち上げを模索。丹南中学校(同市)バスケットボール部顧問の守本慎司さんとの縁ができ、丹波篠山市で開講できることになった。

宮内さんは兵庫県三田市出身。小学5年生からバスケットボールを始め、三田市の中学校で実績を上げ、強豪の市立尼崎高校に進学。国体選手にも選ばれた。その後、山梨学院大学の1期生として入部。同部は、監督に元日本女子代表アシスタントコーチで、今シーズンから男子最高峰「Bリーグ」の2部チーム「ライジングゼファー福岡」のヘッドコーチを務めている梅嵜英毅さんを迎え創部された。3年生時にはインカレにも出場した。卒業後は紀陽銀行で5年間プレーし、「全日本実業団バスケットボール競技大会」で準優勝を経験。国体選手にも選ばれるなど「カッティングやドライブインが得意」なフォワードとして活躍した。

同チーム引退後は和歌山のクラブチームでプレーし、全日本社会人バスケットボール選手権大会に出場。現在も大阪で5人制、京都で3人制のクラブチーム「KYOTO BB」でプレー。1月16日、やまと総合センター(岐阜県郡上市)で行われた「3×3日本選手権中日本エリア大会」で京都代表として出場し、2月26、27日、東京・新宿住友ビル三角広場で開催の日本選手権進出を決めた。

体験月は無料。受講料は月5500円。

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