暦の上では春を迎えたものの、まだまだ寒い日が続く。14日も寒風が吹きすさぶ兵庫県丹波篠山市の野辺を歩くと、小さな”春”がレンズに映った。
道端に植えられているスイセンが小さな花を開かせており、その中心部には食事に精を出すナミハナアブの姿。ミツバチに似ているもののハエの仲間で、毒はない。成虫のまま越冬するため、わずかながら花が咲き始める時期に入り、「ついに仕事再開」といった様子。人が近付いても気にせず、せっせと蜜や花粉を食べていた。
人間にとってはまだ冬といった感覚だが、自然界の中では確かに春が始まっていることが感じられる。