兵庫県丹波篠山市にある篠山産業高校で25日、卒業証書授与式が開かれた。コロナ禍の中、試行錯誤をしながら学校生活を送ってきた3年生123人が卒業。未来への希望と決意、支えてくれた人への感謝を胸に、学び舎を巣立つときを迎えた。
生徒の名前が1人ずつ読み上げられた後、各クラスの代表生徒が大久保隆校長から卒業証書を受け取った。大久保校長は式辞で、コロナ禍の学校生活でも、「何事にも真摯に、前向きに取り組んでくれた」と称え、社会へ羽ばたく卒業生にエールを送った。
代表の女子生徒は「新型コロナウイルスの影響により、例年通りとはいかなかったことの方が多かったが、充実した3年間だった。こんな充実した時間を過ごせたのは友人、在校生、先生方、家族、そして地域の方など、たくさんの人の支えがあったから」と、涙をこらえながら答辞を読み上げた。
退場時には、クラスメート同士で声を揃え、親や担任の先生へ感謝の言葉を伝えていた。