祈り込め浴びる 日蓮宗の寺で「水行」 過酷修業終えた僧が臨む

2022.02.28
地域

勢いよく冷水をかぶる僧たち=兵庫県丹波篠山市西町で

兵庫県丹波篠山市西町の日蓮宗・妙福寺で28日、毎年恒例の「鬼子母神大祈祷会」が営まれた。水行式では、過酷な100日間の修行を終えた僧2人が、疫病退散、世界平和などの祈りを込め、冷水を浴びた。

水行に臨んだのは、妙石寺(和歌山県海南市)の中野正崇住職と、善正寺(京都市)の峯村法応住職。2人は日蓮宗の遠壽院(千葉県市川市)で行われる100日間の「大荒行」を終えた。大荒行の1日の睡眠時間は3時間ほど。7回の水行や読経、写経などに打ち込む。

檀信徒らへの祈祷も

2人は下帯のみの姿になり、経文「水行肝文」を唱えながら、冷水を繰り返し頭からかぶっていった。地元住民だけでなく、写真愛好家も多く訪れ、水しぶきが飛び散る様子を狙い、熱心にシャッターを切っていた。

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