春を感じさせる陽気となった13日の兵庫県丹波篠山市で、どこからともなく、澄んださえずりが聞こえてきた。レンズの先にいたのはスズメによく似た野鳥「ホオジロ」だ。
全長約17センチ。全体的に褐色だが、顔は黒と白で、名前の由来がよくわかる。
春から夏にかけての繁殖期のさえずりが美しい。オスのさえずりはメスよりも長く、人間の言葉に当てはめる「聞きなし」では、「一筆啓上仕り候」「源平つつじ、茶つつじ」「札幌ラーメン、みそラーメン」などと表現されることもある。
やっと聞こえ始めた春の声。季節の移り変わりを伝えてくれている。