青と黄のパン ウクライナへの思い込め 収益は大使館に寄付

2022.03.18
地域

 

ルーンカフェが販売する、ウクライナの国旗をイメージしたパン「空と小麦畑」=2022年3月13日午後1時44分、兵庫県丹波篠山市今田町下立杭で

兵庫県丹波篠山市今田町下立杭で天然酵母のパンを販売する「ルーンカフェ」が18―20日、ウクライナの国旗をイメージした鮮やかな青色と黄色の生地のパンを販売する。同店の正元容子さんが、ロシアのウクライナ侵攻の報道を見聞きする中で、惨状に心を痛め、平和を願う気持ちを客と共有したいと考案した。収益は、在日ウクライナ大使館に寄付する。

黄色の生地はスイートコーンとカボチャ、青色の生地にはハーブティーなどに使われるマメ科の植物バタフライピーを練り込み、2つの生地をねじり合わせている。中に入れたクリームチーズが味のアクセントになっている。

国旗の青は空を、黄色は小麦を表すという説があり、商品名は「空と小麦畑」(350円)にした。以前、イベントの企画で、17種類ものカラフルなベーグルを提供した経験が生きた。

11―13日に一日10個ほど販売したところ完売。「皆さん関心を持たれ、自分にできることをしようという気持ちが伝わってきて、平和への願いが共有できているように感じる。寄付も金額にすればわずかですが、気持ちだけ」と話す。

一日に10個ほどしか焼けないため、できるだけ多くの人と気持ちを共有したいと、1人につき1―2個ずつにとどめてもらっている。金―日曜、祝日営業。午前11時半―午後4時。

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