兵庫県丹波篠山市立古市小学校新5年の河口蒼生君が、昨年に同校グラウンドで捕獲し、一度は山へ放したニホントカゲと4カ月ぶりの“再会”を果たし、驚いている。河口君は、「また会えて、うれしい」と話している。
昨夏、同校グラウンドのコンクリート階段の隙間で大きなニホントカゲを見つけた。毎日のように捕獲を試み、やっとの思いで捕獲に成功。あまりにもすばしっこいため、尾が「ちぎれそうになった」という。しばらくすると、新しい尾が生えてきて残っていた尾と二股のようになった。
河口君は学校や家でコオロギ、バッタ、クモなどを餌として与え、世話をしていた。冬を迎えるにあたり、餌も減りつつあることから「かわいそう」だと思い、グラウンドから800メートルほど離れた古市幼稚園奥の裏山に放した。
3月11日、グラウンドの同じ場所で虫を探していると、尾が二股のトカゲを発見。クラスメートの2人に追い込んでもらって河口君が捕獲した。「顔の感じや、指をかむ勢いから、4カ月前に放したトカゲに違いない」と言う。
春になって餌も動き出し、河口君は“再会“したトカゲを懸命に育てている。