森の忍者 夏鳥「コサメビタキ」 軽やかな身のこなしでフライングゲット

2022.04.23
自然

葉を足場にするコサメビタキ。軽やかな身のこなしは、まるで「森の忍者」だ=2022年4月23日午前7時10分、兵庫県丹波篠山市内で

兵庫県丹波篠山市内の雑木林を、愛くるしい大きな目をした淡い灰色の小さな鳥「コサメビタキ」が飛び回っている。木から木へとすばやく移動し、飛びながら獲物を捕まえ、気を許すと姿を見失う。さながら「森の忍者」のようだ。

全長13センチでスズメより小さい。夏鳥として全国に渡来する。5―7月に繁殖し、卵は4、5個産む。

目にもとまらぬ早わざで、小さな虫をフライングゲットするコサメビタキ

どこからともなく、複雑なさえずりを響かせていたかと思うと、音もなく目の前の木に飛来。軽やかな身のこなしで葉をも足場にする。辺りを見渡してから突如、飛翔し、虫を「フライングゲット」。英名の「フライングキャッチャー」も納得だ。

県内では存続基盤が脆弱として、県版レッドデータブックで「Cランク」に指定されている。森の忍者の姿がこれからも見られることを祈る。

【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)

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