兵庫県丹波篠山市内の林で野鳥を探していると、木の枝に太陽を背にした鳥の姿をとらえた。暗い林の中、また逆光のため、鮮明な写真は期待できないものの、念のため数枚シャッターを切る。そこに映し出されていたのは、美しい「光の翼」だった。
夏鳥の「キビタキ」とみられる。全長13センチほどの小さな鳥だ。
とらえたのは飛び立つ瞬間。太陽光が透かす羽の一枚一枚が光り輝き、虹色に見える部分もある。一瞬の出来事で、シャッタースピードや露出の調整がうまくできなかったことを後悔した。
改めて、この薄い羽をはばたかせて空を飛び回る鳥の力に驚かされる。同時に、自然が作り出した機能美にため息が漏れた。次回こそ、鮮明な姿をとらえたい。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)