古民家を活用した一棟貸しのゲストハウス「やまぼうし」(兵庫県丹波篠山市中)の屋外に、本格的なサウナが完成した。木製小屋で、室内はまきストーブで温度を調整。熱したサウナストーンに水をかけ、蒸気を発生させて体感温度を上げる本場・フィンランド式の入浴法「ロウリュ」も楽しめる。オーナーの宮林慶子さん(39)は「自然の空気を感じながら、じっくり“ととのって”みてください」と、利用を呼び掛けている。
高さ2・5メートル、幅3メートル、奥行き2メートルほどで、5人程度まで入れる。ストーブに使うまきは廃材を活用し、90度をベースに、燃やすまきの量に応じて温度を調整できる。サウナのそばには、井戸水をためた水風呂と、いすを用意している。
今年1月から毎月足を運んでいる常連客からの要望を受けて着手。慶子さんの父で、DIYが趣味の修さん(62)が2カ月かけてつくった。フィンランド式サウナに欠かせない「ロウリュ」導入も、その常連客からの要望だったという。
完成後、要望した常連客が入浴を体験。「最高」と、大満足の様子だったという。
慶子さんは「今までピザ窯など、子ども向けのアクティビティはあったけれど、このサウナは大人向けのアクティビティ」とほほ笑み、「『うめたんFUJI』(大藤)や『DEN』(小倉)といった大芋地区の他のゲストハウスとも連携し、楽しいことをどんどん仕掛けていきたい」と話していた。
サウナ利用は宿泊者限定。利用料金は1回3000円(時間制限なし)。水着を必ず持参すること。1泊素泊まりの宿泊料金は、中学生以上4000円、小学生2000円、ペット1匹500円、幼児無料。